レントライフの【家主道】第5回 「入居者の求めるものはなにか?」です

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第5回 入居者の求めるものはなにか?

ライフスタイルの変化を読む賢い賃貸経営 ~レントライフ便りvol.5より

今、アパートやマンションなど賃貸住宅をさがす人たちはどんな部屋に、どんなスタイルで暮らすことを望んでいるのでしょう。

転勤や独立生活などで部屋をさがす場合、自分の暮らす場所の選択にはかなりのこだわりを持つようになりました。昔のように会社の総務課などで一方的に無理やり押し込まれるなどということはありませんし、会社も個人の好みを尊重しますから基本的には口出しせず、入居する本人の意思に任せるというのが通常です。つまり入居者のニーズが多様化し、生活を大切に考えるようになっているということです。

また生活様式もずいぶん変わりました。一世帯あたりの家族人員もどんどん少なくなって一人・二人世帯がかなり増えてきました。もう広い家は必要なくなってきています。

これから求められていくものは少人数で暮らす使い勝手のよい合理的な住居スペース、さらにライフスタイルの洋風化が進み、畳の部屋は敬遠されフローリングの洋室が好まれています。椅子やベットでの生活に慣れた現代人にとっては洋室での生活が当たり前になってきたのです。時々旅館で畳に親しむのはいいが毎日の生活ではというのが正直なところでしょう。

知り合いの畳屋さんも新築されるマンションには一昔前と違って畳の部屋など一つもない。「これじゃ商売アガッタリだよ」と嘆いていました。

考えてみればほんの十年ほど前にはアパートで2DKといえば和室2部屋にダイニングという間取が普通でしたが、今ではもっとも人気のないスタイルになってしまいました。

わたしの会社の物件で、なかなか入居者が決まらずに困っていた家主さんのアパートを、和室2間から全て洋室の1LDKにリフォームしたところ半年以上も空いていた部屋が一ヶ月で決まりました。

昔のスタイルのまま家賃を下げて頑張っているよりも今のライフスタイルにあった部屋を入居者に提供することが賢い賃貸経営と言えます。アパート・マンション経営は新築したときより、むしろ年が経過してからどうやって時代のニーズに応え、よい部屋を提供し安定経営を継続するかが、勝負の分かれ目となるのです。

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